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『彼女たちの売春(ワリキリ)  社会からの斥力、出会い系の引力』

   荻上チキ  扶桑社  


2年間にわたり1年に100人ずつ出会い系喫茶でアポを取り付け、

一人一人から話を聞いた荻上チキさんの労を惜しまぬ調査に感服する。

読んでいて重い気持ちになるが、

誰かが調べて記録に残さなければならないことだと思う。


ワリキリをする女性たちは、

他にも選択肢がたくさんあるのに好んで売春を選んでいると思われて、

真剣に検討されたり支援の対象として見られたことがないようであるが、

この本を読むとそうではないことがわかる。


虐待やDV、貧困のため、

生活費や学費が足りなかったり、安心して居られる場所がない時に、

お金を稼ぐ方法として友人や知り合いから教えてもらったのが

ワリキリだけだったという人が多いことを知って驚いた。


相談機関や支援制度のことは知らなかったり、

いやな思いをさせられるところと思って利用しない人が多いことにも考えさせられる。


経済だけでなく社会的にも貧しい。

そして一度ワリキリを始めると、健康な人も病んでいく。


必要なお金を稼いだら辞めようと思っていても、

金銭感覚がおかしくなって貯金できなくなる。


不快なだけなのに他に生きる方法があることを知らないし、

考えられなくなっていく。


望まないのにワリキリをする女性を減らすためには、

社会が彼女たちを抱きしめ(包摂し)ようと荻上さんは言う。


この本を読んでから、
社会の一員として自分に何ができるか、考えずにいられない。

終戦後、戦災孤児は自己責任として商店街から追われたり、
学校で教師からさえ白い目で見られたという。

私たちはいま彼女たちに同じことをしていないだろうか。

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生活保護に頼らない精神は褒めるべきかもしれないが……。:彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力
彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力作者: 荻上 チキ出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2012/11/29メディア: 単行本 生活が苦しく、売春に走ってしまう女性たち。 彼女たちを違法行為に手を染める犯罪者と見るか、筆者がそうしているように保護が
| 本読みの記録 | 2013/05/03 8:08 PM |