「風の中のマリア」
百田尚樹 講談社
オオスズメバチの働き蜂は、恋をすることも、卵を産むこともなく、
妹である幼虫たちのためにひたすら狩りをする。
この本は疾風のマリアと呼ばれた一匹の働き蜂の生涯の物語である。
羽化してからは30日ほどの短い命を燃やして、
オオスズメバチの働き蜂は幼虫に与える虫を狩り、巣を作る。
マリアの過酷だが喜びと誇りに満ちた日々に引き込まれ、
読んでいるうちにオオスズメバチの生態や
生態系の中で果たしている役割を知ることができる。
肉食なのは幼虫の時だけで、
羽化してハンターになってからは肉は食べられないというのは意外だった。
情け容赦のないハンターであり、
人間にとっては危険なやっかいものだが、
彼らもひたむきに生きていると思うと、
嫌うだけでもなくなってきた。
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読書
緻密、という感じの作品ですね。
百田さんの作品は、そんな感じのが多い印象です。
探偵ナイトスクープの作家さんとかもされていて、でもそれも
下積みの一環だったんですね。
↓のサイトでは適職まで30年かかるとか・・・。
http://www.birthday-energy.co.jp/ido_syukusaijitu.htm
賞を望まず、今のままでいるほうがよさそうなんですって!。
ま、賞は関係なく、面白いものは面白い!って事で、面白い
作品を提供して頂ければ、なぁ〜んも言う事ありませんね。