ぱせりブログ

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『誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち』
   黒川祥子
         集英社

虐待を受け、施設に保護された後、里親と暮らし始めた子どもたちについて、
主に里親に取材して書かれた本。

感情も表情も押し殺して生き延びてきた過酷な生活、
保護された後も過覚醒で眠れなかったり、
ふとしたきっかけで解離して表情を失って固まるなど、
長く続く虐待の影響を知ってたまらなくなる。

多くの子どもたちが精神科の薬の服用が必要であり、
学力的にも非常に遅れている。

安心できる環境で蓋が開いた子どもたちの行動に翻弄される里親たち。
親となって、自分の子に手をあげてしまいながら模索を続ける被虐待の女性。

虐待した親も恵まれない環境に育ち、10代での出産や孤立した子育てに苦しんでいた。
子どもたちが笑顔でいる家の里親は、
地域の人々の支えや補助員の雇用など、孤立していなかった。

安心できる環境で過ごすうち、
学校での特別な配慮が不要になったり、
学力がぐんぐん伸びる子もいる。

虐待の連鎖を断ち切るために、
まず現状を知ることと、
社会的養護のいっそうの充実、
社会や地域が親を支えることが必要だと思った。

 
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| 22:03 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
公開開始からかなりたっているし、朝イチだからとたかをくくっていたら、
売店は行列で、席もほぼ埋まっていた。
ゴールデンウィークとはいえ、人気なんだなあ。

実際、引き締まったよい映画だった。

アナが受け身で助けられるのを待つだけのヒロインでなかったのもよかったが、
エルサが城を飛び出した時の殻を破ったはじけっぷりが気持ちよかった。

ありのままの自分は人に受け入れられないと内にこもり、
耐えられなくなってそれを解放するとやり過ぎて自分や周りを傷つける。
近くに支え合える人たちがいることにもなかなか気づかない。
でも苦労した末にありのままの自分を程よく出せるようになる。

最初から程よくできればと思うが、そうはいかないのが人間だ。
エルサの物語はドラマチックに思春期を表現していると思う。
 
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| 22:22 | 映画・演劇・伝統芸能 | comments(0) | trackbacks(0) |
『真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫』
              大沼紀子              ポプラ社

真夜中のパン屋さんシリーズ第4作。
オーナーである暮林の休暇中に、
希美の従姉妹沙耶を匿うことになったブランジェリークレバヤシ。

受験生なのに、
希美は沙耶と恋人という葬儀屋のような安田や
言動の激しい村上母と不思議な存在感の村上少年に引っかき回される。

希美は次第に雨音や子ども時代の夢に気持ちをかき乱されるようになり、
過去を思い出していく。

今回のパンは、熱いレモンソースをかけたアイスデニッシュ。
読むだけで、レモンとバターの香りやジューッという音が浮かんでたまらなくなる。

 
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| 09:10 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
『極めるひとほどあきっぽい』
       窪田良    日経BP

著者は40代後半までに、網膜で動く遺伝子を見つける研究者、眼科の臨床医、
アメリカ留学、加齢黄斑変性の飲み薬を目指す創薬ベンチャーの経営者と
キャリアをチェンジしてきた。

タイトルでは「あきっぽい」としているが、
著者は何年間も試験管洗浄や細胞の培養のような地道で細かく技術のいる作業を行い、
それが研究や起業の戦略に生きている。

どの段階でも集中して取り組み、評価も受けている。
「中途失明を減らす」という目標のためと考えると、ストーリーは一貫している。

アキュセラというベンチャーでも、
起業当初はクリエイティビティを重視したとがった人材を採用するが、
短期間で成果を出すと彼らを解雇し、
クオリティの高い作業を繰り返しできる
オペレーショナル・エクセレンスを重視した人材を採用する。

過酷なようだが、
優秀という評価を得た出身者はよりよい条件の会社に移ることができ、
会社もよりよい人材を採用することができる。

アメリカで現地の小学校に入り、
1年近くまったく聞き取れなかったのが、
勉強を続けていたらある日すべて聞き取れるようになった経験から、
努力の成果は直線的ではなく、非連続である日突然現れる。
正しい戦略をとっているなら、それまでの間あきらめないことが大切と説いている。

アメリカの小学校で、
クラスメートと共通の話題を持つために新聞配達をしたくだりも含め、
働くことに多くの示唆を与えてくれる。
起業を考えている人にも役立つだろう。

 
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| 22:15 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
『リボン』
           小川糸    ポプラ社

最初の飼い主にリボンと名づけられたオカメインコ。
表紙と見返し(?)に描かれた表情やポーズの愛らしさに即読むことを決めた。

『食堂かたつむり』の小川糸さんはこの作品でも
老いや死を受け入れる過程に巧みに動物を織り込んでいる。

人なつこいのに自由に生きる黄色い鳥に出会った人たちの時間が

色鮮やかに染まっていく。

かけがえがないのに引き留めることはできない。
リボンは時が鳥の姿をとったものなのだろうかと
読み終えた余韻の中で思った。

 
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| 22:59 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
3週間の週3日勤務期間が終わり、通常の週5モードに。
身内の入退院もあり、運動と休養くらいしかできなかったけれど、
気分も体もずいぶん楽になった。

疲れすぎて、効率が落ちて仕事が長引きがちだったのを、
残業しないようにして解消したい。

ここに書きたいこともたまってきた。
カフェやパン系で来る人が多く、本で来る人が少ないらしいのが残念だが、
さらにニーズがなさそうなカテゴリも作る予定。

 
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| 22:55 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
『ネット依存症』
              樋口進    PHP研究所

ネット依存治療部門を持つ久里浜医療センターの医師がネット依存症について解説する。

アルコール依存症も深刻な病気だが、
ネット依存症は多くが学校へ通い社会的経験を積む
10代で発症することから、
さらに深刻な影響がある。

数少ない治療期間である久里浜医療センターには
全国から患者や家族が訪れているそうだ。

ネット依存症の治療法はまだ確立されていないが、
家族がネット接続を切ったり、

PCやスマホを壊すなどは事態を悪化させる可能性が高い。

まずは家族が受診したり、
家族会で他にも同じ悩みを持つ人がいることを知ることで、
家族の孤立を解消する。

本人が受診するようになったら、
ネットの代わりになる活動を見つけたり、
背景に対人関係への苦手意識や発達障害があれば取り組んでいく。

 
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| 16:22 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
『自分では気づかない、ココロの盲点』
  池谷裕二  朝日出版社
 
認知バイアスと呼ばれる脳のクセをドリル風に解説したもの。
クイズ形式とイラストで楽しく読むことができる。

たとえば、脳は「一回の過ち」を否定されるより
「人間性」を否定されることに抵抗を感じるため、
「ウソをつかないでね」より「ウソつきにならないでね」の方が
ウソをつかれにくいという人格同一性効果。

選挙でも「投票することは大切です」というよりも、
「有権者として振る舞うことは大切です」と諭すと、投票率がアップするそうだ。
「私の状況を理解してください」より「私のよい理解者になってください」も使える。

このような脳のクセはサクサク物事を決めて行動できるように
脳に備わっているものなので、影響されないようにするのは無理らしい。

せめて自分にもまわりの人にも
そういう認知バイアスがあることを知っておきたい。


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| 21:09 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
『下町ボブスレー 世界へ、終わりなき挑戦』
           伴田薫    NHK出版

下町ボブスレー関連3作のうち、
『プロジェクト
X 挑戦者たち』の書籍化にあたった
ノンフィクション・ライター伴田薫による書籍。

下町ボブスレーを制作した大田区を中心とする製造業チームだけでなく、
行政、選手、スポンサー企業など、
幅広くボブスレーの歴史も踏まえて書かれている。


1987年に国産一号そりを作った三島久人と
下町ボブスレーを開発設計した奥明栄が20年前に会っていたなど、
国産そりはボブスレー関係者の長年の夢だったことがわかる。

他の仕事を志した後家業に入った町工場の若い後継者たちが、
経済的に苦しく本業も忙しい中、
父親や古参職人を説得して制作に参加する苦労も描かれる。

関わる多くの人間のドラマを巧みに織り上げて、
すっきりと読みやすく仕上げた手腕はさすがだ。

 
JUGEMテーマ:読書
| 16:44 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
昨日六本木のアカデミーヒルズで、
「JENGA(ジェンガ)――世界で2番目に売れているゲームの果てなき挑戦」の著者
レスリー・スコットの来日記念セミナーを聞いてきた。

本を翻訳したお二人が同席して、
今井章子さんが司会をして、雨宮寛さんが講演の節目ごとに訳してくれた。

インテルにいた経歴や企業家という肩書きからバリッとしたキャリア・ウーマンを予想していたら、
現れたのはいたって素朴な女性だった。
イギリス人だが3代前からアフリカ育ちで、
ジェンガも弟と遊ぶために木ぎれから作ったゲームだったそうだ。

イギリスへ渡りオックスフォードで、
従業員数が5人の時インテルで広報となり、
インテルが大きくなったので辞めて起業しようと思った。
ジェンガという名前を変えたがった大手企業と渡り合って譲らなかった。
今もマテルなどの大手玩具会社が扱わないニッチな市場を対象にしてゲームを作り続けている。

こうやって並べると、何を大切にするかよくわかっている人だと思う。
本も読みたくなった。

ちなみにジェンガで遊んだことのない人のために説明すると、
ジェンガは互い違いに組み上げたブロックを
崩さないように順番に抜いて積み上げるバランスゲームだ。

今回は話に出なかったが、
パーティゲームとして人気があるのはもちろん、
発達障害の子どもたちが楽しみながらルールや順番を守ること、集中すること、
負けたり失敗したりしても怒らないことを学ぶことにも役だっている。
 
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| 21:43 | 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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